イチョウ葉エキスの世界的常識を覆す
                      
                イチョウ葉総活性エキス

                        

  現在の日本のイチョウ葉エキスの標準規格は、フラボノイド(正確にはフラボノール:ケルセチン、
 ケンフェロール、イソラムネチン)配糖体 24%以上、テルペンラクトン(ギンコライド、ビロバライド)
 6%以上、ギンコール酸 5PPM 以下となっています。
 これは 24/6 エキスと呼ばれています。
 この規格は Schwabe(独)/ Ipsen(仏) の医薬品用イチョウ葉エキス EGB761 の規格に準じたもの
 であり、フラボノイドとテルペンラクトンを有効成分としています。

  EGB761 は、注射用エキス製造を目的とし、沈殿を起こす物質等を除去し、フラボノイド配糖体と
 テルペンラクトンを有効成分として濃縮されたものですが、その他の成分構成は精製方法によって
 決定されたと記録されています。
 しかし有効成分のフラボノイド配糖体とテルペンラクトンの濃度をさらに高めたエキスで臨床試験を
 したところ、結果は望ましくなかったとの報告がされています。
 この結果、フラボノイド配糖体とテルペンラクトン以外のそれまで非有効成分と思われていた他の
 成分も、 EGB 761 の効果に重要な働きをしていることが判明したのです。
 この新事実から言えることは、単にフラボノイド配糖体とテルペンラクトンの含有量が同じであっても
 精製法によって他の 70% の成分が違えばエキスの品質は同じではないと言うことです。

  さて日本では、当社が Schwabe/Ipsen の要望で世界で初めてイチョウ葉を約1000軒の農家の
 協力で栽培し、葉の輸出をしていましたが、その輸出が中止になり農家からイチョウ葉の有効利用
 を迫られた当社は 1984年に日本グリーンウェーブ(株)を設立(2001年2月に Schwabe に譲渡)し
 イチョウ葉エキスを世界で初めて本格的なサプリメントとして国内、海外の市場を開きました。
 2年後、フラボノイド配糖体24%以上を規格とし、次いで 1989年テルペンラクトンの規格を 6%以上
 と定め、また 1991 年にはギンコール酸の完全除去にも成功し規格化しました。
 しかし、フラボノイド配糖体とテルペンラクトン以外の成分内容は精製法の違いから EGB761 とは
 違っていました。
 これは日本の食品衛生法による製法規制からやむを得ないことなのです。
 例えば、味、香り、吸湿性の点でも EGB761 と日本市場の全ての 24/6 エキス(輸入品も含め)の
 違いは明瞭に解ります。
 
  フラボノイド配糖体とテルペンラクトンの濃縮過程で除去されている有用成分は多数ありますが、
 中でも重要なのは6種類の二重フラボン(他のフラボノイドに比べ強い作用を持つ)と多様な活性
 作用のあるキヌレン酸等の有機酸類です。
 このうち、有機酸類は EGB761 には含まれていますが、日本市場の 24/6 エキスにはほとんど
 含まれていません。
 これは精製方法の違いが原因です。
 また、二重フラボンはエキス精製過程で極めて失われやすく、EGB761 にも日本市場の 24/6
 エキスにもほとんど含まれていません。

  以上の事実から、特定成分を濃縮する現在の医薬品的規格を超えて、イチョウ葉の多数の有用
 成分を総合的に活用した新しいイチョウ葉エキスを作る必要があると決心し、試行錯誤の末
 二重フラボン、有機酸類も豊富に含有し、ギンコール酸を除去した新規格の精製イチョウ葉エキス
 の製造に成功しました。(特許申請中)

  尚、問題のギンコール酸は 5PPM 以下まで除去してあります。
 また、出発原料であるイチョウ葉の品質については、従来のフラボノイド配糖体、テルペンラクトン
 の含量だけを問題にするのではなく、イチョウ葉の複雑多種な成分の総合力を活用する必要性
 から、当社は約30年のイチョウ葉栽培の経験を生かして厳選した最高品質のイチョウ葉のみを
 使用しています。
 良質なイチョウ葉の活性成分を、出来得る限り総合的に活かすという意味で、
 「イチョウ葉総活性エキス」と名付けました。

  成分分析には従来の HPLC だけでなく、イチョウ葉の全成分の解明も可能にする最新分析法
 も駆使しています。
                                          
                                            平成 16 年 3 月 1 日  
                                      
                                          イチョウ葉産業株式会社 


        (注)

       ■ 二重フラボン
       
       フラボノイドが2個結合した珍しい構造で、他のフラボノイドより強力な作用を持つ。
       イチョウ葉には6種類も含まれている。
   
       ・ギンケチン、・イソギンケチン、・ビロベチン、・5−メトキシビロベチン
       ・アメントフラボン、・シアドピチジン

       ■ イチョウ葉有機酸
       
       脳代謝促進作用やエキスの体内への吸収を良くする作用、及びエキスの水溶性を高める
       働きもしている。
       イチョウ葉には8種類が確認されている。

       ・キヌレン酸、・6−ヒドロキシキヌレン酸、・シキミ酸、・プロトカテキュ酸
       ・バニリン酸、・P-ヒドロキシベンゾール酸、・アセテート、・アスコルビン酸

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