イチョウ葉エキスの歴史 |
|
|
■イチョウ葉メディカル 「山下社長、遠いところご苦労様です。 (以後、IM.と略) 山下社長が『ビフラボン』他イチョウ葉エキス製品をお創りに なったわけですが、そもそも社長とイチョウの出会いは、 どのようなものだったのでしょうか。 エピソードなどありましたら、お聞かせ願います。」 ■山下社長 「元々私は、医薬品メーカーの小玉にいました。 小玉がヨーロッパの製薬会社からの依頼で、医薬品用の日本の イチョウ葉を、全国で組織して栽培することになり、私がイチョウ葉の 栽培部門を担当することになりました。」 ■IM. 「どうしてヨーロッパから、イチョウの葉の栽培依頼が日本に来たの でしょうか。」 ■山下社長 「当時、今から30年くらい前ですけど、イチョウの葉のエキスから 人体に有用な薬の成分の解析、抽出に成功したのが欧州の製薬会社 でした。 というのも、欧州、特にドイツは食生活の関係だと思うのですが、 日本では考えられないくらい血栓症が多く、簡単な手術でちょっと 入院したくらいで、血栓症が発症するので、この分野の薬を、必死に 開発していました。 また、ドイツやフランスでは伝統的に植物由来の、いわゆる生薬、 ハーブからの医薬品開発が盛んです。 日本の場合は、食生活がもともと血栓の生じにくい食品を食べて いましたので(青身の魚、納豆、海草、多くの野菜など)、あまり必要性が なかったのですが、最近はご存知のように食事が西欧化し、日本の 伝統食も食べる量が少なくなった為、血栓のできやすい人が多くなり、 血液循環障害に効果のあるイチョウ葉エキスのブームとなったのです。」 ■IM. 「薬用のイチョウ葉を、世界で初めて栽培したそうですが、日本のどこで、 どのように栽培したのでしょうか。 また、なぜ日本のイチョウ葉だったのでしょうか。」 |
|
|
■山下社長 「日本で育ったイチョウの葉が医薬品用として最高の品質であるという 欧州の製薬会社の評価があり、大量の栽培依頼がありました。 生産するために、東北から九州まで、栽培組合を設立し栽培の拠点を 作っていきました。 製薬会社から依頼された栽培の規格は、厳しく厳格なものでした。 無農薬、有機肥料、が栽培最低条件で、現在、日本で問題視されている 食植物の栽培方法を、30年以上前から実施していました。 そのための生産組合を各地に作り、組合自身と会社が一体となって 完全管理のイチョウ葉専用の畑を誕生させました。 厳しい条件のために途中で断念した地域もあり、今も残念に思っています。 その結果、当社のイチョウ葉は、薬用としてその安全性、含有成分の 優秀性において、世界最高品質であると言われるほどになりました。 またこの評価とは別に、生薬、ハーブなどの植物から製品を作る場合、 ある特定の植物の有効成分は、地理的な特異性があり、どこで栽培 しても同じ内容になるというものではなく、それぞれの植物が、一番有効 成分を蓄えられる地域がある、という考え方があります。 たとえば、あまり適切なたとえではないかもしれませんが、お茶は中国や インドのアッサム地方、日本の一部、コーヒーはブラジル、ぶどう酒用の ぶどうは、イタリア、フランスでいいものが育つという具合です。 あくまで分かりやすいようにごく代表的な産地をあげました。 欧州の製薬会社は、このような考え方で、薬用のイチョウ葉は日本 という評価が確立しました。 やはり、日本で完全管理栽培を行うと、有効成分の内容が、優秀なよう です。」 ■IM. 「内容が優秀という点を、もう少し具体的に教えてください。」 ■山下社長 「欧州で医薬品化された際、成分の規格値としてフラボノイドが24%、 テルペンラクトンが6%とされましたが、当社の生産したイチョウ葉は、 成分の調整をしなくても、天然の状態でこの成分比率になっている ものが大変多いのです。」 ■IM. 「それは、すごい話ですね。」 ■山下社長 「成分が優秀なので、欧州の製薬会社は、自家栽培を希望し、 当社のイチョウ(ぎんなん)を輸出したのです。 それが現在、フランスを中心にアメリカでもりっぱに育ち、 現地で育ったイチョウから抽出したエキスが、 ヨーロッパ製、米国製として逆輸入されるようになりました。 しかし、当社が提供した同じイチョウでも、やはりイチョウは、 日本で栽培したものが優秀であるという評価が、根強くあります。 また当社が、イチョウ葉エキスのサプリメントを世界で初めて製造 したのですが、米国に輸出したのが、米国でのイチョウ葉エキスブーム のきっかけとなりました。」 ■IM. 「まさにイチョウ葉エキスのパイオニア、歴史そのものと言えますね。 いろいろ先覚者として苦労されたと思うのですが、お聞かせ願えますか。」 |
|
|
■山下社長 「医薬品の原料として完全管理栽培するのですから、栽培技術や土壌 の問題もありますが、いかに規格どおりに栽培するか、という点で苦労 しました。 生産組合の方々といっしょに、一生懸命努力を重ね、やがて、薬用の イチョウ葉として、世界最高品質のものができるようになりました。 このような、食植物の栽培に必要な、信頼性、正確性、確実性という点 で、我が国の国民性はすばらしいと思います。」 ■IM. 「最近、イチョウ葉エキスの成分の規格値として、フラボノイドが24% 以上、テルペンラクトンが6%以上であること、とされたようですが、 この意味合いを、詳しくお聞かせ下さい。 イチョウ葉エキスの宣伝を拝見すると、『フラボノイドが24%、テルペン ラクトンが6%の時、一番ききめが強いので、そのように成分を調整し ている』と説明しているところが多いのですが、この点についてもお教え ください。」 第三回「24%、6%の真実」そのニ ■山下社長 「ヨーロッパの製薬会社で、イチョウ葉エキスの医薬品が開発された 当初は、注射薬でした。 ご存知のように注射薬の場合、沈殿したり、混濁する成分は不適当 ですので、そのような成分は全て取り除きます。 混濁しなくなった、残った成分を調べた結果、フラボノイドが24%、 テルペンラクトンが6%だったわけです。 これは、たまたま出た結果であって、最初からこの成分の比率に調整 した訳ではないようです。 注射薬として不適当な、混濁、沈殿する成分を捨てていった結果、 残ったのがこの成分だったわけです。 これからいきますと、IM.さんご指摘のように、『24%、6%の時 一番効果が高いので、そのように成分を調整している〜』という表現 は、かなり、事実と異なる不適当な表現と思われます。 注射薬として、イチョウ葉エキスの混濁、沈殿する70%の部分を捨て て、30%の部分のみで治療しても、十分の効果が得られたので、 医薬品になったわけです。主流となっている経口のエキスもこの30% 部分で作られるようになりました。 ■IM. 「捨てている70%の部分は、全て不要なのでしょうか。」 ■山下社長 「未知の有効成分がたくさんあると言われています。 ギンコール酸についても、アレルギーを起こすといわれ、ヨーロッパ の医薬品では、取り除かれています。 当社の製品も昭和59年に世界初のイチョウ葉エキスサプリメントを発売した 当初から、ヨーロッパの医薬品基準に準じて取り除いてきました。 また、イチョウ葉の成分には、逆にアレルギーを抑える成分も存在して います。 ギンコール酸については、ある種の抗癌作用もある、という研究を されている先生もおられるようです。」 ■IM. 「イチョウ葉エキスの可能性について、十分認識できました。」 第三回「24%、6%の真実」その三 ■トップページに戻る |